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Writer's picture智浩 鈴木

野菜作りを通して、得たもの。得られるもの。

Updated: Feb 13, 2022

自分で畑を始め、野菜作りを通して、得たもの、得られたもの。

人とのご縁や経験などたくさんあるのですが、個人の感覚としては、

​『いただきます』の時に、畑の風景が思い浮ぶようになった。
「食の安心は生活の土台」
「体験して得る財産」
「生活力の向上とより豊かな生活」
「不作を畑と天気のせいにしない」

といったことです。


・『いただきます』の時に、畑の風景が思い浮ぶようになった。

僕は、畑を始めてから「いただきます」と言う時に、畑の風景が思い浮かぶようになりました。自分で栽培した野菜を食べるのはやっぱり特別です。食卓と畑の距離がより近くに感じられ、食べ物が余っている時代ですが、畑が大切なことを教えてくれてます。



・「食の安心は生活の土台」

幼少期から1日3食食べられないことが度々ありました。1日の食事が学校給食と家で食パン1枚。このような環境で抱いた不足感は成人し、就職して毎日3食食べられるようになってもずっと抱いてきたのですが(無いものに意識がいってしまい、過去の経験を生きていたからだなぁと今では思います。)、就農して自分で米、野菜を生産することで食べ物への不安がすっかりなくなりました。

自分で生産できる。ということで得られる安心感は、人格形成や普段の行動にも影響を与えるのだろうと感じています。不安なく安心し、余裕がある状態の方がより活発に行動もでき、周りへ良い影響を与えることも多いのではないかと思います。食の安心は生活の土台であると感じています。


・「体験して得る財産」

実際に自分で生産することにより作物が育つ喜びや苦労を体験して得られるものは、生産現場から距離ができている現代には貴重なことだと思います。畑での体験が、スーパーで野菜を見たとき、それまでとは違うものに見えるのではないでしょうか。また粗末に扱ったり、無駄にすることも減るきっかけになると思います。


「生活力の向上とより豊かな生活」

農業を始めてから、種と土があれば作物が生産できる、生産したもので生活はより豊かになる、と感じています。旬の野菜で食卓は賑やかになり、それらを使って自家製調味料を作ればわざわざ買う必要がなくなります。自然の恵みを感じ、感謝し、少しずつ自分でできることを増やしていくことで、生活力の向上とより豊かな生活になると考えています。


「不作を畑と天気のせいにしない」

毎年毎年、多雨や台風で作物が壊滅的な状況を経験しました。その度に悲しい思いや悔しい気持ちになるのですが、野菜の不作をどこか天気のせいにしたり、水がたまる畑のせいにもしていました。それでは僕自身の成長もなく、種を扱う身として畑や野菜に失礼だと気づきました。それからは、自分の置かれている(選んだ)環境(畑や天気、諸々全部)を受け入れたうえで、できることは全てやる!そんな姿勢に変わりました。畑へ姿勢だけでなく日々の生活も主体的に変わったように感じています。


・「1人の百歩より、100人の一歩」

1人の農家が100家族分野菜を生産できるようになるよりも、地域で100家族が自給できた方が生産に伴うエネルギーの消費量も少なく、現代農業において大規模単一農業を拡大するよりはるかに持続的で、気候変動や自然災害の影響も少ないのではないかと思います。


種と土があれば野菜は作れる、ということをみんなにも知ってもらいたい。

そんな想いで開園に至りました。


参加者の方々には、他の人にも得た知恵や経験を伝えてもらい、

豊かな生活の輪が広がっていくことを願っていますぅ。


畑を体験したい!そんな方には

「菜園体験 まめまめクラブ」

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